アグネステスコ

アグネステスコ
欧字表記 Agnes Tesco
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1978年3月1日
死没 不明(1994年10月用途変更)
テスコボーイ
ハンサムエタ
母の父 Grey Ghost
生国 日本北海道浦河町
生産者 高昭牧場
馬主 渡辺孝男
調教師 久保道雄(栗東
競走成績
生涯成績 19戦4勝
獲得賞金 1億1598万5200円
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アグネステスコは、日本競走馬繁殖牝馬1981年エリザベス女王杯の勝ち馬で同年の優駿賞最優秀4歳牝馬にも選出された。

戦績

※馬齢は旧表記に統一する。

1980年秋に厩舎所属の久保敏文を背にデビュー。初戦は3着に敗れたが、年明け早々にダートの未勝利戦を勝って初勝利をあげる。 その後、ダートの条件戦を2戦勝ちきれず芝に戻って報知杯阪神4歳牝馬特別に参戦。ブロケードが圧勝する中、人気はなかったものの2着に入り、クラシックに駒を進めた。

迎えた桜花賞では前走で完敗したブロケードが快勝する中、好位中団から伸びることなく9着に終わる。 サンケイスポーツ賞4歳牝馬特別6着を挟んで参戦した優駿牝馬は後方から鋭く伸びたもののテンモンの8着。 新たに鞍上に丸山勝秀を迎えて参戦した金鯱賞ではいいところなく10着に終わった。

秋シーズンは鞍上に新たに西浦勝一を迎え、条件戦のサファイヤステークスから始動。あっさりと抜け出し2勝目。 勝った勢いで牡馬に混じって神戸新聞杯に参戦。直線で鋭く伸びて差し切り勝ち。

京都牝馬特別2着を挟んで迎えた本番エリザベス女王杯。5連勝中のオオシマスズラン、桜花賞馬ブロケード、春から幾度となく戦った同父のタケノダイヤに次ぐ4番人気に支持され、レースでは好位追走して抜け出したが、追い込んできたタケノダイヤとのマッチレースになったもののクビ差で競り勝ち最後の1冠を獲得した。

その勢いで臨んだ有馬記念では4歳勢では最先着となる6着。 秋の活躍が評価されて優駿賞最優秀4歳牝馬に選出された。

翌年は日経新春杯で3着になるものの、1番人気の京都記念で8着、サンケイ大阪杯7着、天皇賞(春)11着といいところなく、宝塚記念12着を最後に引退した。

引退後

引退後は生まれ故郷の高昭牧場で繁殖入りしたが、産駒による勝利は父ノーザンテーストの初仔アグネスフェルティが中央で1勝を挙げたのみである。1994年10月に用途変更となった後の動向は不明。

繁殖成績

生年 馬名 毛色 厩舎 馬主 戦績 供用 出典
初仔 1985年 アグネスフェルティ 栗毛 ノーザンテースト 栗東・大根田裕也 渡辺孝男 9戦1勝 繁殖牝馬(2009年用途変更) [1]
2番仔 1986年 アグネステスコの1986(血統登録のみ) グランディ         [2]
  1987年 不受胎     ミルグロリー         [3]
3番仔 1988年 アグネスガール 栃栗毛 栗東・大根田裕也 渡辺孝男 17戦0勝 抹消 [4]
4番仔 1989年 アグネスハート 栗毛 1戦0勝 抹消 [5]
  1990年 生後直死           [3]
5番仔 1991年 アグネスダグラス 栃栗毛 プリンスオブバーズ(英語: Prince of Birds 栗東・大根田裕也 渡辺孝男 6戦0勝 抹消 [6]
6番仔 1992年 アグネスコマチ 栗毛 エブロス 4戦0勝 抹消 [7]
  1993年 種付けせず           [3]
  1994年           [3]
  1995年 不受胎     スキャン         [3]

血統表

アグネステスコ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 テスコボーイ系
[§ 2]

*テスコボーイ
Tesco Boy
1963 黒鹿毛
父の父
Princely Gift
1951 鹿毛
Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Blue Gem Blue Peter
Sparkle
父の母
Suncourt
1952 黒鹿毛
Hyperion Gainsborough
Selene
Inquisition Dastur
Jury

*ハンサムエタ
Handsome Etta
1966 芦毛
Grey Ghost
1957
Vilmorin Gold Bridge
Queen of the Meadows
Silver Strap The Satrap
Silver Box
母の母
Handsome Wyn
1949
Halbadier Spearhead
Cyden
Sports Girl Lo Zingaro
Gay Nymph
母系(F-No.) フロリースカツプ(GB)系(FN:2-s) [§ 3]
5代内の近親交配 Fiarway)5.5×5=9.38%、Solario)5.5×5=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ アグネステスコ 5代血統表2017年07月31日閲覧。
  2. ^ JBISサーチ アグネステスコ 5代血統表2017年07月31日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ アグネステスコ 5代血統表2017年07月31日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ アグネステスコ 5代血統表2017年07月31日閲覧。


脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “アグネスフエルテイ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
  2. ^ “_________|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
  3. ^ a b c d e “繁殖牝馬情報:牝系情報|アグネステスコ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
  4. ^ “アグネスガール|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
  5. ^ “アグネスハート|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
  6. ^ “アグネスダグラス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
  7. ^ “アグネスコマチ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. JBBA (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。
   

国際競走指定前:
01回(1976年) ディアマンテ
02回(1977年) インターグロリア
03回(1978年) リードスワロー
04回(1979年) ミスカブラヤ
05回(1980年) ハギノトップレディ
06回(1981年) アグネステスコ
07回(1982年) ビクトリアクラウン
08回(1983年) ロンググレイス
09回(1984年) キョウワサンダー
第10回(1985年) リワードウイング
第11回(1986年) メジロラモーヌ
第12回(1987年) タレンティドガール
第13回(1988年) ミヤマポピー
第14回(1989年) サンドピアリス
第15回(1990年) キョウエイタップ
第16回(1991年) リンデンリリー

第17回(1992年) タケノベルベット
第18回(1993年) ホクトベガ
第19回(1994年) ヒシアマゾン
第20回(1995年) サクラキャンドル
第21回(1996年) ダンスパートナー
第22回(1997年) エリモシック
第23回(1998年) メジロドーベル

国際競走指定後:
第24回(1999年) 日本の旗 メジロドーベル
第25回(2000年) 日本の旗 ファレノプシス
第26回(2001年) 日本の旗 トゥザヴィクトリー
第27回(2002年) 日本の旗 ファインモーション
第28回(2003年) 日本の旗 アドマイヤグルーヴ
第29回(2004年) 日本の旗 アドマイヤグルーヴ
第30回(2005年) 日本の旗 スイープトウショウ
第31回(2006年) 日本の旗 フサイチパンドラ

第32回(2007年) 日本の旗 ダイワスカーレット
第33回(2008年) 日本の旗 リトルアマポーラ
第34回(2009年) 日本の旗 クィーンスプマンテ
第35回(2010年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第36回(2011年) イギリスの旗 スノーフェアリー
第37回(2012年) 日本の旗 レインボーダリア
第38回(2013年) 日本の旗 メイショウマンボ
第39回(2014年) 日本の旗 ラキシス
第40回(2015年) 日本の旗 マリアライト
第41回(2016年) 日本の旗 クイーンズリング
第42回(2017年) 日本の旗 モズカッチャン
第43回(2018年) 日本の旗 リスグラシュー
第44回(2019年) 日本の旗 ラッキーライラック
第45回(2020年) 日本の旗 ラッキーライラック
第46回(2021年) 日本の旗 アカイイト
第47回(2022年) 日本の旗 ジェラルディーナ
第48回(2023年) 日本の旗 ブレイディヴェーグ

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