ジョンソンコントロールズ
種類 | 公開会社 (NYSE: JCI) |
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設立 | 1885年 |
本社 | ミルウォーキー |
主要人物 | Alex A. Molinaroli, Chairman and Chief Executive Officer |
製品 | 空気調和、ファシリティマネジメント、バッテリー |
売上高 | 314億USドル (2018年) |
営業利益 | 1,710,000,000 アメリカ合衆国ドル (2022年) |
利益 | 1,532,000,000 アメリカ合衆国ドル (2022年) |
従業員数 | 97,000(2020年) |
ウェブサイト | johnsoncontrols.com |
ジョンソンコントロールズ(Johnson Controls, Inc. NYSE: JCI)は、アメリカ合衆国の会社であり所在地はウィスコンシン州ミルウォーキーである。
1885年に電気式サーモスタットを発明した教授であるウォーレン・S・ジョンソンが創業した。 企業スローガンは、"Ingenuity Welcome"。
アメリカ合衆国の製薬、医療機器その他のヘルスケア関連製品を取り扱う多国籍企業である『ジョンソン・エンド・ジョンソン』や、アメリカ合衆国の主に家庭用洗剤を製造、販売する化学メーカー『SCジョンソン』社の日本法人である『ジョンソン株式会社』とは関係ない。
歴史
ウィスコンシン州の大学(State Normal School)の教授であるウォーレン・S・ジョンソンは1883年に世界初の室内用電気式サーモスタットの特許を取得した。この発明がビル空調などの起業のきっかけとなる。
ジョンソンとミルウォーキーの発明家が1885年にJohnson Electric Service Companyを設立し、建物用自動空調制御装置の施工とサービス業務を行う。
1885年〜1911年までの間にジョンソン教授は蓄電池、蒸気機関やガスを動力とする自動車、巨大な空圧式の時計台、無線通信を含む、多くの領域に進出する。しかし1911年にジョンソンが死去した後は、会社の方針を非住居用の温度制御システムに注力した。
ジョンソンコントロールズは建物の巨大化と複雑化に対応するために新たな制御技術を継続して研究を行った。一例として、1950年代には一つの建物に100個のサーモスタット、弁、ダンパーやその他の温度制御用装置が設置され、全てを毎日人が点検する必要があった。ジョンソンコントロールズは空気圧による制御により一カ所の中央管理室で監視や操作を行うという改善を行った。
ジョンソンコントロールズは自動制御業界のリーダーとなり、1972年に世界初のミニコンピュータによるビル制御装置JC80を発表する。1980年代にはデジタル制御を取り入れ正確な制御が可能なJC85を発表する。1990年代には通信プロトコルが公開され、多くのジョンソンコントロールズ製以外の装置と通信可能となった。Metasys Facilities Management Systemはエネルギーコスト削減と快適な空調で約1000年台のシステムが世界で稼働している。
1978年にはウィスコンシン州の自動車バッテリメーカーであるGlobe-Unionを吸収する。現在ではジョンソンコントロールズは北米で最も大きいプライベートブランドの自動車用バッテリーメーカーとなっており、南アメリカとアジアにエリアを広げつつある。 また、通信用の緊急用バッテリーの製造を行っている。
1985年にミシガン州のHoover Universalを吸収し、自動車の座席とプラスチック製品へ参入する。世界最大の自動車用座席メーカーであったが、自動車用座席部門は2016年に新会社のアディエントとしてジョンソンコントロールズから独立した。
沿革
- 1885年 - ジョンソン電気サービス会社を創立
- 1887年 - 初の配当金を支払う
- 1902年 - 社名をジョンソンサービス会社へ変更する
- 1903年 - Willis Carrierにより世界初の湿度調節器が印刷工場へ設置される
- 1910年 - 欧州にサービス拠点が設置される
- 1940年 - NASDAQ に上場
- 1956年 - 世界初の空気圧による中央管理室による建物の温度管理システムを納入。
- 1965年 - ニューヨーク証券取引所に上場
- 1966年 - 売り上げが100万ドルを超える
- 1968年 - 冷蔵とガス暖房の企業であるPenn Controls を吸収。
- 1968年 - フォーチューン500企業に選ばれる
- 1972年 - 世界初のミニコンピュータを利用したビル管理システムJC80を発表。
- 1974年 - ジョンソンコントロールズに社名変更
- 1978年 - 自動車用バッテリーのGlobe-Unionを買収
- 1985年 - 自動車用座席とプラスチック製品のHoover Universalを買収
- 1989年 - 施設管理会社の Pan Am World Services を買収
- 1990年 - Metasys Facilities Management Systemを発表
- 1991年 - 連邦最高裁判所がジョンソンコントロールズに判決を下す
- 1992年 - 52億ドルの売り上げを上げる。
- 1995年 - 150カ所目の製造工場を開設する
- 1996年 - 900万台以上の自動車に座席を供給する。Industry Week Magazineに良く管理された会社ベスト100に選ばれる。自動車内装のPrince Automotive を吸収しその業種へ進出。1996年 100億ドルの売り上げを達成
- 1998年 - 南米で最大の座席メーカーとなる。一万台目の Metasys facilities management systemが導入される。欧州の自動車内装のBecker Groupを吸収する。セキュリティメーカであるAcquired Cardkeyを吸収する。
- 1999年 - GMの"Corporation of the Year"に30,000社の中から選定される。エネルギースターから"Ally of the Year"を授与。Mandela International Award(Good Diversity Practices)を受賞
- 2000年 - 自動車用座席メーカの池田物産(日本)を買収。Auto Visionや車内ビデオシステムなど新商品を発表
- 2001年 - 自動車内装と電装のSagem(フランス)を買収。ドイツの自動車用バッテリーメーカーであるHoppeckeを買収
- 2002年 - ドイツの自動車用バッテリーメーカーであるVarta社のバッテリー部門を買収。200億ドルの売り上げを達成
- 2003年 - ドイツのBorg Instrumentsを買収。Billion Dollar Roundtableから10億ドルの購入を行った。
- 2004年 - 30年連続で配当を上げた。World Environment Centerから金賞を授与。United States Advanced Battery Consortium (USABC)とリチウムイオンバッテリーの開発に関する協定を結ぶ
- 2005年 - カリフォルニア州にある機械メーカーCal-Air,を買収。空調機器メーカーのYork Internationalを買収。デルファイの自動車用バッテリー部門を買収。ダウジョーンズ株式指標に選定された。
- 2006年 - ブッシュ大統領がビル管理部門の本社(ミルウォーキー)でスピーチを行う。2006年 300億ドルの売り上げを達成
- 2007年 - 新しいスローガン"Ingenuity Welcome"を発表、19代目社長にSteve Roellが選ばれる
- 2008年 - アメリカ機械工学会に1895年の自動温度制御装置が歴史上のランドマークとして選定される
- 2009年 - $241.4百万ドルのバッテリーや電気自動車用部品を提供し、ミシガン州から賞を受ける
- 2010年 - ビル効率化のスペシャリストであるPaul SpencerがサンノゼのJCI-Ericssonに就任
- 2015年 - 日立アプライアンス(日本、日立製作所の関連会社)との合弁で「日立ジョンソンコントロール」を設立。
- 2016年 - 米国の消防メーカーであるタイコ・インターナショナルと経営統合。[1]オートモーティブシステムズ部門が独立してアディエントが設立。
事業単位
ジョンソンコントロールズは三つの事業を運営している:
- 自動車関連
- ビル管理システム
- 電力システム事業
である。
日本法人
ジョンソンコントロールズ
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 151-0073 東京都渋谷区笹塚一丁目50-1 Daiwa笹塚タワー |
設立 | 1971年 |
事業内容 | 建物の省エネを促進する自動制御機器、中央監視システム、空調冷熱機器、産業・船舶用冷凍機器、セキュリティシステムの製造、施工、保守、ならびに運用コンサルティング |
代表者 | マーク・カトラー (代表取締役会長) 吉田 浩(代表取締役社長) |
従業員数 | 約1,200名(2016年10月現在) |
外部リンク | http://www.johnsoncontrols.co.jp/ |
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事業内容
- ビルディングシステムズ
- 空調制御用機器
- ビル管理システム
- 自動制御機器
- 産業・舶用冷凍機器
- 装置、セキュリティシステム全般の設計、製造、販売、施工、サービス、エネルギーソリューションならびに統合ファシリティマネジメント事業
沿革
- 1971年 鷺宮ジョンソンコントロールズ株式会社設立(鷺宮製作所と合弁)
- 1985年 日本ジョンソンコントロールズ株式会社に社名変更
- 1989年 横河ジョンソンコントロールズ株式会社に社名変更(横河電機と合弁)
- 1998年 ビル管理等を行う企業・東京美装興業に資本業務提携(2005年に解消)
- 2000年 日産系部品メーカーの池田物産を買収
- 2002年 ジョンソンコントロールズ株式会社に社名変更
- 2006年 ヨークジャパン株式会社と統合
- 2018年 製造拠点再編の為、大型冷凍機の製造拠点であった土浦空調本部を閉鎖。
日立ジョンソンコントロールズ空調
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 105-0022 東京都港区海岸一丁目16番1号 ニューピア竹芝サウスタワー |
設立 | 2015年10月1日 |
事業内容 | 冷凍・空調機器(VRF(ビル用マルチエアコン)、家庭用エアコン、大型冷凍機、小型冷凍機、圧縮機など)の設計、製造および販売 |
代表者 | CEO:秋山勝司 COO兼社長:飯塚愼一 |
従業員数 | 約14,000人 |
主要株主 | ジョンソンコントロールズ:60% 日立グローバルライフソリューションズ株式会社:40% |
外部リンク | http://www.jci-hitachi.com/jp/ |
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日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社(ひたちジョンソンコントロールズくうちょう、Hitachi-Johnson Controls Air Conditioning, Inc.)は、ジョンソンコントロールズと日本の電機メーカー、日立製作所のグループ会社である日立アプライアンス(現・日立グローバルライフソリューションズ)が合弁で設立した冷凍機や空調機器の製造・販売を行う電機メーカーである。社名が「ジョンソンコントロールズ日立空調」と表記されることもあるのは、厳密には「日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社」は「ジョンソンコントロールズ日立空調」の日本法人に位置付けられていることに起因する。この両社は同じ2015年10月1日に設立され、本社も同一住所に所在し、電話番号も同じである。
「Johnson Controls」と「HITACHI」の2ブランドを保有し、グローバルに空調関連製品を提供している。日本国内の「HITACHI」ブランドの空調関連製品(家庭用ルームエアコン「白くまくん」など)の製造も日立アプライアンスから移管され、取扱説明書に記載の社名も当社名義となっているが、販売は従来通り日立アプライアンス→日立グローバルライフソリューションズの担当で、同社が運営する「HITACHI」ブランドの空調機器のWebページ内に「製造元 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社」の表記が追加されている。
脚注
- ^ https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM26H1X_W6A120C1EAF000/
外部リンク
- 米国ジョンソンコントロールズ社オフィシャルサイト
- 日本法人のオフィシャルサイト
- ジョンソンコントロールズ日立空調