スピッツ (犬)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ca/Siberian-husky.jpg/220px-Siberian-husky.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/13/Un_chien_Spitz_allemand.jpg/220px-Un_chien_Spitz_allemand.jpg)
スピッツ(独: Spitz)は、口吻がとがり、耳が立ったイヌの系統である[1]。スピッツ(シュピッツ)とはドイツ語で「鋭利な、尖った」という意味である。国際畜犬連盟の犬の分類では、第5グループ「原始的な犬・スピッツ」に含まれる。日本語では特に日本スピッツを単に「スピッツ」と呼ぶことが多い[1]。
遺伝子研究の成果により、シベリアン・ハスキーや柴犬、チャウチャウ等のスピッツの一部は、よりオオカミに近い形質を残す、原始的な犬と考えられている[1]。日本の在来犬種はすべてスピッツ系である。一方、おなじくスピッツや原始的な犬に分類されているものでも、ジャーマン・スピッツやイビザン・ハウンド等のヨーロッパ原産の犬種や、ファラオ・ハウンド等は、より家畜化が進んだ犬種で、牧羊犬に近いという[1]。なお、ジャーマン・シェパード・ドッグ等、立ち耳で尖ったマズルを持っていても、スピッツとは呼ばれない犬種もある[1]。
脚注
- ^ a b c d e 藤田りか子『最新 世界の犬種大図鑑』誠文堂新光社、2015年、203ページ。