南果歩

みなみ かほ
南 果歩
生年月日 (1964-01-20) 1964年1月20日(60歳)
出生地 日本の旗 日本兵庫県尼崎市[1]
身長 162 cm[2]
血液型 A型
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ舞台
活動期間 1984年 -
配偶者 辻仁成1995年 - 2000年
渡辺謙2005年 - 2018年
事務所 Shanties
公式サイト 南果歩オフィシャルウェブサイト〜HOKAHOKA MOON〜
主な作品
映画
『伽耶子のために』
TOMORROW 明日
『夢見通りの人々』
『螢』
お父さんのバックドロップ
家族X』『MASTERLESS』
オー・ルーシー!
テレビドラマ
『五度半さん』
梅ちゃん先生
『スペシャリスト』シリーズ
斉藤さん2
ようこそ、わが家へ
麒麟がくる
おカネの切れ目が恋のはじまり
 
受賞
ブルーリボン賞
  • 助演女優賞
  • 1990年『夢見通りの人々』
    『せんせい』『』『226』
その他の賞
日刊スポーツ映画大賞
助演女優賞
1989年『夢見通りの人々』
高崎映画祭
最優秀助演女優賞
2005年『お父さんのバックドロップ
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南 果歩(みなみ かほ、本名同じ。1964年1月20日 - )は、日本女優兵庫県[3]尼崎市出身[1][4]桐朋学園大学短期大学部卒業。Shanties所属(ホリ・エージェンシー業務提携=2022年2月まで[5])。

来歴

尼崎市立尼崎高等学校を経て桐朋学園大学短期大学部を卒業[6]

短大在学中の1984年に映画『伽耶子のために』のヒロイン役オーディションに応募、2200人の中から選ばれ、主役で映画デビュー[6]。 桐朋学園短期大学は在学中の芸能活動を禁止していたが、規約改正第1号となり、映画出演を果たす。

短大卒業後1985年にはテレビ小説[注釈 1]TBS系列の昼ドラ)『五度半さん』のヒロイン役でテレビドラマに進出する[2]。さらに1986年9月には坂東玉三郎演出の『ロミオとジュリエット』のジュリエット役をオーディションでつかみ、初舞台を踏む。 以後、映画、テレビ、舞台と女優業を中心に活躍する。特に1989年には『夢見通りの人々』等の映画での助演に対して助演女優賞が贈られている。1991年ミロス・フォアマン監督の新作映画におけるオーディションに最終選考まで残ったことがある[7]

私生活では1995年にミュージシャン・作家の辻仁成と結婚。1男をもうけたが、2000年3月に離婚[3]2003年1月にテレビ東京2時間ドラマ『異端の夏』で共演した俳優の渡辺謙2005年12月3日に2度目の結婚[8]をしたものの2018年5月17日に離婚[9]。現在は独身である。

所属事務所の変遷は現代制作舎、ユマニテなどを経て、2009年4月よりエス・エス・エム(2011年4月より同社の吸収合併に伴い、よしもとクリエイティブ・エージェンシー)に所属後、2012年12月よりホリ・エージェンシーに移籍。2020年2月よりホリ・エージェンシーとは業務提携を結び、個人事務所のShantiesでの活動を開始。

2015年11月より出身地である兵庫県尼崎市の「尼崎市PR大使」を務める[1][4]

海外作品にも進出[10]し、2015年にはCraig Shimahara監督の『MASTERLESS』でアメリカ映画に初出演。デンマーク人監督ダニエルデンシックの映画『MISS OSAKA』、フィリピン人間監督ブリランテ・メンドーサの映画『GENSEN PUNCH』の公開が予定されている。2021年、アメリカのApple TV+ドラマ『PACHINKO』にオーデションでメインキャストに選ばれた。

2016年から2018年にかけては人生の大きな転機だった[11]。ふと思い立って受診した人間ドックをきっかけに乳がんステージ1が見つかり、手術と再発防止のための抗がん剤放射線治療を受けた[11]副作用に苦しんだこともあり、セカンドオピニオンや主治医との相談を経て治療打ち切りを決め、加圧トレーニングや身体を温める食事による養生に切り替えた[11]。手術は2016年3月11日で、その後も乳がん検診を啓発するためピンクリボン運動等に積極的に参加している。

続いて、夫の不倫問題が週刊誌で報道され、不眠や食欲不振、言葉や感情が出なくなるといった症状が出て、2017年春に重度の鬱病と診断された[11]。だが病名が診断されたことで「病気なら治るはず」と考え、一人息子が留学している米国サンフランシスコに渡って、語学学校に通いながら、寝つきが悪くても朝起きて登校する、少量でも三食摂るといった生活の基礎を心掛け、それが転地療養となった[11]。その後、前述のように渡辺謙と離婚したが、これらについて、他人に助言は求めつつも、「自分の感覚を信じて決断した」と回想している[11]

2018年からはバンド「Nicochans(ニコチャンズ)」でボーカルを務めるなど音楽活動にも力を入れている[12]

2022年2月4日、業務提携していたホリ・エージェンシーから独立したことを報告[5]

人物

出演

映画

テレビドラマ

配信ドラマ

  • パチンコ(2022年3月25日全世界配信、Apple TV+)

ラジオ

ラジオドラマ

  • ミッドナイト・ファンタジー・ドラマ サヨナラおもちゃ箱(1987年8月17日 - 21日、NHK-FM
  • カフェテラスのふたり 青春9回裏(1987年9月28日 - 10月9日、NHK-FM)
  • FMシアター (NHK-FM)
    • さよならおもちゃ箱 デラックス(1988年4月2日)
    • ラビリンス(1988年7月16日)
    • 月のこども(1989年5月13日)
    • 時子・21歳(1990年1月27日)
    • クラウディ(1992年10月24日)[24]
    • 淡路島へ(2010年6月26日)[25]
    • 残穢(2014年1月18日)[26]
    • シャッター(2022年3月5日)[27]
  • 岩井俊二プロデュース 円都通信 SEEDS OF MOVIES少女毛虫」(2004年9月9日 -、TOKYO-FM

CM

舞台

  • ロミオとジュリエット(1986年)
  • ガラスの仮面(1988年)
  • 暗くなるまでまって(1992年)
  • クラウド9(1995年)
  • 幻の光(1996年、2002年)一人芝居
  • ガラスの動物園(1997年)
  • マクベス(1997年)
  • 短編集(1999年)
  • キレイ(2000年)
  • グリークス(2000年)
  • 母たちの国へ(2001年)
  • アンチゴーヌ(2001年)
  • 或る憂鬱(2001年)
  • ミレナ(2002年)
  • 涙の谷、銀河の丘(2003年)
  • アンコントロール(2003年)
  • メアリー・ステュアート(2005年)
  • 混じりあうこと、消えること(2008年)
  • 舞台『鉄人28号』(2009年)
  • モリー・スウィーニー(2011年)
  • パーマ屋スミレ(2012年)
  • 日々の暮し方(2012年)
  • 朗読劇 LOVE LETTERS(2013年) - メリッサ 役
  • トーキョースラムエンジェルス(2014年)
  • パーマ屋スミレ(2016年)
  • 朗読劇 LOVE LETTERS(2016年) - メリッサ 役[28]
  • ピーターと狼 for kids(2017年)
  • フランス音楽と物語(2018年)
  • オイディプスREXXX(2018年)
  • あの出来事(2019年)
  • COCOON PRODUCTION 2022 NINAGAWA MEMORIAL『パンドラの鐘』(2022年) - ピンカートン未亡人 役[29]
  • 夏の夜の夢(2022年公演予定) - ティターニア[30]

声の出演

ナレーション

  • 心に残る家(2002年 - 2006年、NTV)
  • ETV特集「チェーサーが終わる日 〜在日コリアン 世代を越える葛藤〜」(2023年8月19日、NHK Eテレ)[31]

ディスコグラフィー

朗読関係

歌唱関係

書籍

  • 南果歩 すてきにセーター(1994年8月、雄鶏社)ISBN 978-4277112437
  • 眠るまえに、お話ふたつ(2000年11月、講談社)ISBN 978-4062104005
  • 瞬間幸福(2010年5月、文化出版局)ISBN 978-4579304295
  • 乙女オバさん(2022年2月、小学館)ISBN 978-4093888486

写真集

受賞歴

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ a b 旧・ポーラテレビ小説。当時はポーラがスポンサーから降板していた。

出典

  1. ^ a b c 石川翠 (2015年11月10日). “南果歩さん「恩返ししたい」 尼崎市PR大使就任”. 神戸新聞NEXT. オリジナルの2015年11月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20151113042458/https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201511/0008554620.shtml 2015年12月24日閲覧。 
  2. ^ a b “南 果歩”. ホリ・エージェンシー. 2012年12月1日閲覧。
  3. ^ a b “南果歩のプロフィール・ヒストリー”. オリコン芸能人事典. ORICON STYLE. 2014年12月13日閲覧。
  4. ^ a b "南果歩さんが市制100周年PR大使に就任". 尼崎市. 2017年3月19日. 2017年3月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年3月19日閲覧
  5. ^ a b “南果歩「私も新しいスタートを切ります」事務所から独立を報告”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年2月4日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202202040000291.html 2022年2月4日閲覧。 
  6. ^ a b “『笑う蛙』公式サイト/プロダクション/出演者/南果歩”. オフィス・シロウズ. 2012年12月1日閲覧。
  7. ^ “自身を「乙女オバさん」と呼ぶ南果歩さんの真意”. 東洋経済ONLINE. https://toyokeizai.net/articles/-/595260 2022年6月12日閲覧。 
  8. ^ “渡辺謙、南果歩と電撃結婚…3日入籍”. ZAKZAK (産業経済新聞社). (2005年12月7日). http://www.zakzak.co.jp/gei/2005_12/g2005120710.html 2012年12月1日閲覧。 
  9. ^ “渡辺謙 離婚成立を発表 南果歩もツイッターで報告…昨年3月、渡辺の不倫報道”. デイリースポーツ online (株式会社デイリースポーツ). (2018年5月17日). https://www.daily.co.jp/gossip/2018/05/17/0011265188.shtml 2018年5月17日閲覧。 
  10. ^ 市制100周年PR大使[リンク切れ]尼崎市公式ホームページ
  11. ^ a b c d e f g がん、うつ病、離婚を経て―女優・南果歩さん「乙女オバさん」の生き方『毎日新聞』2022年5月27日(特集ワイド)2022年7月20日閲覧
  12. ^ "南果歩 離婚や大病を経てたどりついた「生きていれば絶対大丈夫」の答え". NEWSポストセブン. 小学館. 27 January 2022. 2022年1月27日閲覧
  13. ^ “南果歩が祖母の死に涙「韓国のハルモニが天に召されました」祖先に感謝 - おくやみ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com (2021年10月28日). 2022年10月7日閲覧。
  14. ^ しんぶん赤旗』日曜版 2018年12月9日号36頁
  15. ^ “[徹子の部屋 【渡辺謙】 ]の番組概要ページ”. gooテレビ番組(関東版). 2016年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月4日閲覧。
  16. ^ “三浦友和、赤堀雅秋監督作「葛城事件」に主演 南果歩&新井浩文&若葉竜也と共演”. 映画.com (2015年10月12日). 2015年10月13日閲覧。
  17. ^ “三浦しをん氏の小説『光』実写映画化 井浦新、瑛太ら出演”. ORICON STYLE. (2016年10月22日). https://www.oricon.co.jp/news/2080363/full/ 2016年10月24日閲覧。 
  18. ^ “《2020年大河ドラマ》“戦国武将&戦国の華” 出演者発表”. 大河ドラマ 麒麟(きりん)がくる. NHK (2019年6月17日). 2019年6月17日閲覧。
  19. ^ 番組エピソード 家族の繋がりを育もう!【家族の日特集】-NHKアーカイブス
  20. ^ “松岡茉優と三浦春馬のドラマ「カネ恋」新キャスト11名、主題歌はミスチル”. 映画ナタリー (株式会社ナターシャ). (2020年8月18日). https://natalie.mu/eiga/news/392427 2020年8月18日閲覧。 
  21. ^ “NHK版「犬神家の一族」佐清役は金子大地 あのマスクも解禁!珠世役・古川琴音ら豪華キャスト集結”. スポニチ Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2023年3月13日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2023/03/13/kiji/20230313s00041000313000c.html 2023年3月13日閲覧。 
  22. ^ “NHKアーカイブス NHKクロニクル / 岡田惠和 今宵、ロックバーで ~ドラマな人々の音楽談議~「〈312〉ゲスト 南果歩」(NHK-FM・2020年2月16日放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年11月21日閲覧。
  23. ^ “ラジオ「Changeの瞬間~がんサバイバーストーリー」好評放送中 【随時更新】”. 日本対がん協会. 2023年5月7日閲覧。
  24. ^ “NHKアーカイブス NHKクロニクル / FMシアター 現代青春文学シリーズ(4)「クラウディ」(1992年10月24日 放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年11月15日閲覧。
  25. ^ “NHKアーカイブス NHKクロニクル / FMシアター「淡路島へ」(2010年6月26日 放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年11月15日閲覧。
    “NHK FMシアター 2010年 放送済みの作品”. NHK 日本放送協会. 2022年11月14日閲覧。
  26. ^ “NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / FMシアター「残穢」(2014年1月18日 放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年11月16日閲覧。
  27. ^ “NHK オーディオドラマ過去作品アーカイブ / FMシアター「シャッター」(2022年3月5日 放送)”. NHK 日本放送協会. 2022年11月16日閲覧。
  28. ^ “渡辺謙&南果歩夫妻、朗読劇で立て替えパルコ劇場の大トリ飾る”. スポーツ報知. (2016年6月30日). https://web.archive.org/web/20160630170240/http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160629-OHT1T50233.html 2016年6月30日閲覧。 
  29. ^ “成田凌、葵わかなダブル主演で舞台『パンドラの鐘』上演決定 演出は杉原邦生”. SPICE(スパイス) (イープラス). (2022年2月11日). https://spice.eplus.jp/articles/298852 2022年2月11日閲覧。 
  30. ^ “SixTONESの高地優吾がジャニーズ主催公演以外の舞台に初出演! シェークスピアに挑む”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社). (2022年5月18日). https://www.sanspo.com/article/20220518-5RN3RU3YLVKB3H3TH2ZIXAYKUA/ 2022年5月18日閲覧。 
  31. ^ "NHK Eテレ ETV特集「チェーサーが終わる日 〜在日コリアン 世代を越える葛藤〜」". 南果歩オフィシャルブログ. 2023年8月14日. 2023年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月2日閲覧

外部リンク

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