花のオランダ坂

花のオランダ坂』(はなのオランダさか)は宝塚歌劇団ミュージカル作品。

作・演出は菊田一夫[1][2][3]、演出は鴨川清作[1][2][3]

物語

1962年・初演のデータを参照にした[1]

舞台は長崎市。オランダの貿易商のヘンドリック・ヅーフは、遊女のつると愛し合うようになる。だが、十年後、オランダスペインによる戦争が起こり、ヅーフは、妻と子どもを残してオランダに帰らねばならなくなる。ヅーフを待ち続けるつるは、胸の病気を発症することになる。

上演記録

1962年 雪組公演[1]
7月3日から7月30日まで宝塚大劇場で公演された。
形式名は「ミュージカル・ロマンス」。12場。
併演作品は『ナンバー・ワン』。
1963年 雪組公演[4]
3月30日から4月25日まで東京宝塚劇場で公演された。
併演作品は『ブラック・キャンドル<あなたは追われている・改題>』。
1963年 雪・星組合同公演[5]
9月25日から9月29日まで熊本、久留米、福岡で公演された。
併演作品は『ナンバー・ワン』。
1967年 雪組公演
9月1日から9月28日まで宝塚大劇場[2]、11月2日から11月26日まで東京宝塚劇場[4]で公演された。
宝塚公演の形式名は「ミュージカル・ロマンス[2]」で12場[2]
併演作品は『シャンゴ[2][4]』。
1974年 月組公演
6月27日から7月24日[3](新人公演:7月6日[6])まで宝塚大劇場、4月2日から4月27日まで東京宝塚劇場[7]で公演された。
宝塚公演の形式名は「ミュージカル・ロマンス[3]」で12場[3]
宝塚公演の併演作品は『インスピレーション[3]』、東京公演の併演作品は『ロマン・ロマンチック[7]』。

スタッフ

1962年(宝塚大劇場公演)

1967年(宝塚大劇場公演)

  • 音楽:入江薫[10]、寺田瀧雄[10]
  • 音楽指揮:野村陽児[10]
  • 振付:河上五郎[10]
  • 装置:渡辺正男[10]
  • 衣装:小西松茂[10]、中川菊枝[10]
  • 照明:棚橋守[11]
  • 録音:松永浩志[11]
  • 小道具:生島道正[11]
  • 効果:坂上勲[11]
  • 演出補:小原弘宣[11]
  • 制作:野田浜之助[11]

1974年(宝塚大劇場公演)

主な配役(宝塚大劇場公演)

1962年

  • ヘンドリック・ヅーフ - 真帆志ぶき[1]
  • つる - 加茂さくら[1]
  • 松平図書 - 松乃美登里
  • アルフォンゾ - 里美千尋
  • 丈吉 - 秩父美保子
  • 幼時の丈吉 - 可奈潤子
  • かめ(つるの母) - 大路三千緒
  • 太夫ぼたん/幻想のツル - 三鷹恵子
  • 弥平太 - 安芸ひろみ

※ローザ - 北原真紀

1967年

  • ヘンドリック・ヅーフ - 真帆志ぶき[2][10]
  • ツル - 加茂さくら[2][10]
  • 松平図書 - 松乃美登里[2]
  • アルフォンゾ - 牧美佐緒[2][10]
  • 丈吉 - 汀夏子[10]
  • 幼時の丈吉 - 可奈潤子[10]
  • ツルの母 - 大路三千緒[10]
  • 太夫ぼたん/幻想のツル - 三鷹恵子[10]
  • 弥平太 - 亜矢ゆたか[10]
  • ローザ - 竹里早代[10]

1974年

本公演

※()の文字は当時の所属組。

新人公演

主な楽曲

  • 私は桃の花が好き
  • 春!あの人が帰ってくる

備考

A面 私は桃の花が好き 真帆志ぶき 加茂さくら

B面 落葉散る丘の小径 内重のぼる

宝塚管弦楽団

1964年 COLOMBIA (SAS-412)EP盤

入江薫 宝塚歌劇作品集(全18曲)(CD) TCAC-105A

17.私は桃の花が好き(「花のオランダ坂」より 昭和37年初演)/真帆志ぶき・加茂さくら

18.春!あの人が帰ってくる(「花のオランダ坂」より 昭和37年初演)/加茂さくら

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f 100年史(舞台) 2014, p. 123.
  2. ^ a b c d e f g h i j 100年史(舞台) 2014, p. 130.
  3. ^ a b c d e f g h i 100年史(舞台) 2014, p. 139.
  4. ^ a b c 100年史(舞台) 2014, p. 214.
  5. ^ 100年史(舞台) 2014, p. 258.
  6. ^ a b c 100年史(舞台) 2014, p. 294.
  7. ^ a b 100年史(舞台) 2014, p. 215.
  8. ^ a b c d e f g 100年史(人物) 2014, p. 184.
  9. ^ a b c d e 100年史(人物) 2014, p. 185.
  10. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 60年史別冊 1974, p. 55.
  11. ^ a b c d e f 60年史別冊 1974, p. 56.
  12. ^ a b c d e f g 100年史(人物) 2014, p. 196.
  13. ^ a b c d e f g 100年史(人物) 2014, p. 197.
  14. ^ a b c d e f g 70年史別冊 1984, p. 5.

参考文献

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