ブリッシュラック

ブリッシュラック
2008年6月8日 東京競馬場
欧字表記 Bullish Luck
原語表記 牛精福星
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1999年4月3日(25歳)
ロイヤルアカデミーII
Wild Vintage
母の父 Alysheba
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 Max Morris & Isabel Morris
馬主 W.ウォン
調教師 A.クルーズ
競走成績
生涯成績 62戦12勝
香港48戦9勝
国外14戦3勝
獲得賞金 55万ドル(換算値)
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ブリッシュラック(欧字名:Bullish Luck1999年4月3日 - )は、香港競走馬。主な勝ち鞍に2004年香港ゴールドカップ2005年スチュワードカップチャンピオンズマイル、2006年の安田記念、チャンピオンズマイル。

経歴

イギリス時代 - 香港2002/2003年シーズン

2001年にAl Moughazelとしてイギリスでデビュー。アスコット、ケンプトン、ドーヴィルなどを転戦し8戦2勝を収めて、2002年に香港リッキー・イゥ厩舎に移籍し現在の名前に改名。いきなりトップクラスに編入されながらも7戦1勝の成績で2002/2003年シーズンを終えた。

2003/2004年シーズン

2003/2004年シーズンからアンソニー・クルーズ厩舎に転厩。緒戦(実質はその前に取り消しがあったので2戦目)の上級クラス条件戦で、直後に香港マイルを制するラッキーオーナーズの2着に入りその力の一端を示した。その後同条件戦2勝などを経て、初の当地G1出走となる香港ゴールドカップに出走。エレガントファッションやボウマンズクロッシング、リバーダンサー、プレッシジョンなど当時のトップクラスホースを4コーナー最後方からまとめて差し切るという豪快な競馬で勝利し、一躍香港のトップホースの仲間入りを果たした。この一戦で見せた末脚があまりにも強烈だったことから以降のレースでは最後方待機策を採ることになるが、これがこの馬の成績をムラなものにする一因となる。

2004/2005年シーズン

2004/2005年シーズンに入ると、地元G3,G2をそれぞれ3着した後、香港カップ2着で健闘。年明け後にはスチュワードカップを優勝し、2つ目となるG1勝ちを収める。その後、クイーンエリザベス2世カップを5着を経て、チャンピオンズマイルに出走。無敗の18連勝が掛かっていたサイレントウィットネスが直線で抜け出したところを、ゴール前で捕らえ優勝。大記録が掛かっていたことに加え、2頭は同じ厩舎であったことから実に複雑な心情を伴う一戦となったが、不器用と思われていたブリッシュラックが最内を縫うような器用さを見せたことは陣営にとって大きな収穫となった。余勢を駆って安田記念に初の海外遠征を敢行、ここでは後方待機策から追い込むも4着に敗れた。シーズン終了後このシーズンの最優秀マイラーを受賞。

2005/2006年シーズン

2005/2006年シーズンはマイル路線を中心に出走、ドバイデューティーフリーへの遠征も行いながらも勝利から遠ざかっていたが、前年制したチャンピオンズマイルに出走すると、中団から鮮やかに抜け出し連覇。1年ぶりの勝利で古豪健在とここにきての更なる進化をアピールした。返す刀で、再び安田記念に参戦すると、ここでも中団からの抜け出しで圧勝、念願の海外G1優勝を果たした。アジアマイルチャレンジを3戦2勝5着1回という成績で優勝を飾るとともに、この2つの勝利が大きな要素となり、このシーズンの香港馬王に選出された。

2006/2007年シーズン

2006/2007年シーズンに入ると、格下のレースにもかかわらず13着、6着とふがいない成績が続いていた。しかし香港マイルでは4着に入り年度代表馬としての力を示した。その後、香港で3戦走るもなかなか結果が残せないでいた。そして続いて挑戦したのは世界最高賞金額を誇るドバイワールドカップ。初のダート戦に不安もあったが、強豪相手に3着に入った。その後、チャンピオンズマイルでは8着、香港チャンピオンズ&チャターカップは7着と振るわずこのシーズンを終える。

2007/2008年シーズン

2007/2008年シーズンは2戦連続で5着と振るわなかったが、センテナリーヴァーズで久々の勝利を挙げ、続く香港金杯でも3着と好走した。その後、ドバイへ遠征し、ドバイデューティーフリーに出走したが、13着に終わった。続くチャンピオンズマイルは3着、安田記念は14着だった。

2008/2009年シーズン

2008/2009年シーズンはシャティントロフィーから始動したが9着、続く国際カップトライアルは8着に終わった。その後、香港カップに出走し、5着となったのを最後に現役を引退した。2009年1月1日に沙田競馬場で引退式が行われた。

今後はオーストラリアで余生を送る。

血統表

ブリッシュラック血統ニジンスキー系 / Native Dancer5×5=6.25%、Menow5×5=6.25% (血統表の出典)

*Royal Academy II
1987 鹿毛
父の父
Nijinsky II
1967 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Flaming Page Bull Page
Flaring Top
父の母
Crimson Saint
1969 栗毛
Crimson Satan Spy Song
Papila
Bolero Rose Bolero
First Rose

Wild Vintage
1990 黒鹿毛
Alysheba
1984 鹿毛
Alydar Raise a Native
Sweet Tooth
Bel Sheba Lt.Stevens
Belthazer
母の母
Vintage
1979 鹿毛
Foolish Pleasure What a Pleasure
Fool-Me-Not
Prix Vaguely Noble
Margarethen F-No.4-n


外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post、香港ジョッキークラブ
   

国際G1昇格前:
01回(2001年) 香港の旗 レッドペッパー
02回(2002年) 香港の旗 ジェウーンキングプローン
03回(2003年) 香港の旗 エレクトリックユニコーン
04回(2004年) 香港の旗 フィグレス
05回(2005年) 香港の旗 ブリッシュラック
06回(2006年) 香港の旗 ブリッシュラック

国際G1昇格後:
07回(2007年) 香港の旗 エイブルワン
08回(2008年) 香港の旗 グッドババ

09回(2009年) 香港の旗 サイトウィナー
第10回(2010年) 香港の旗 エイブルワン
第11回(2011年) 香港の旗 エクステンション
第12回(2012年) 香港の旗 エクステンション
第13回(2013年) 香港の旗 ダンエクセル
第14回(2014年) 南アフリカ共和国の旗 バラエティクラブ
第15回(2015年) 香港の旗 エイブルフレンド
第16回(2016年) 日本の旗 モーリス
第17回(2017年) 香港の旗 コンテントメント
第18回(2018年) 香港の旗 ビューティージェネレーション
第19回(2019年) 香港の旗 ビューティージェネレーション

第20回(2020年) 香港の旗 サザンレジェンド
第21回(2021年) 香港の旗 ゴールデンシックスティ
第22回(2022年) 香港の旗 ゴールデンシックスティ
第23回(2023年) 香港の旗 ゴールデンシックスティ
第24回(2024年) 香港の旗 ビューティーエターナル

日本の旗 安田記念勝ち馬
   

国際競走指定前:
01回(1951年) イツセイ
02回(1952年) スウヰイスー
03回(1953年) スウヰイスー
04回(1954年) フソウ
05回(1955年) クリチカラ
06回(1956年) ヨシフサ
07回(1957年) ヘキラク
08回(1958年) ラプソデー
09回(1959年) ヒシマサル
第10回(1960年) オンワードベル
第11回(1961年) ホマレボシ
第12回(1962年) トウコン
第13回(1963年) ヤマノオー
第14回(1964年) シモフサホマレ
第15回(1965年) パナソニック
第16回(1966年) ヒシマサヒデ
第17回(1967年) ブツシヤン
第18回(1968年) シエスキイ
第19回(1969年) ハードウエイ
第20回(1970年) メジロアサマ
第21回(1971年) ハーバーゲイム
第22回(1972年) ラファール
第23回(1973年) ハクホオショウ
第24回(1974年) キョウエイグリーン
第25回(1975年) サクライワイ
第26回(1976年) ニシキエース

第27回(1977年) スカッシュソロン
第28回(1978年) ニッポーキング
第29回(1979年) ロイヤルシンザン
第30回(1980年) ブルーアレツ
第31回(1981年) タケデン
第32回(1982年) スイートネイティブ
第33回(1983年) キヨヒダカ
第34回(1984年) ハッピープログレス
第35回(1985年) ニホンピロウイナー
第36回(1986年) ギャロップダイナ
第37回(1987年) フレッシュボイス
第38回(1988年) ニッポーテイオー
第39回(1989年) バンブーメモリー
第40回(1990年) オグリキャップ
第41回(1991年) ダイイチルビー
第42回(1992年) ヤマニンゼファー

国際競走指定後:
第43回(1993年) 日本の旗 ヤマニンゼファー
第44回(1994年) 日本の旗 ノースフライト
第45回(1995年) アラブ首長国連邦の旗 ハートレイク
第46回(1996年) 日本の旗 トロットサンダー
第47回(1997年) 日本の旗 タイキブリザード
第48回(1998年) 日本の旗 タイキシャトル
第49回(1999年) 日本の旗 エアジハード
第50回(2000年) 香港の旗 フェアリーキングプローン
第51回(2001年) 日本の旗 ブラックホーク

第52回(2002年) 日本の旗 アドマイヤコジーン
第53回(2003年) 日本の旗 アグネスデジタル

国際G1昇格後:
第54回(2004年) 日本の旗 ツルマルボーイ
第55回(2005年) 日本の旗 アサクサデンエン
第56回(2006年) 香港の旗 ブリッシュラック
第57回(2007年) 日本の旗 ダイワメジャー
第58回(2008年) 日本の旗 ウオッカ
第59回(2009年) 日本の旗 ウオッカ
第60回(2010年) 日本の旗 ショウワモダン
第61回(2011年) 日本の旗 リアルインパクト
第62回(2012年) 日本の旗 ストロングリターン
第63回(2013年) 日本の旗 ロードカナロア
第64回(2014年) 日本の旗 ジャスタウェイ
第65回(2015年) 日本の旗 モーリス
第66回(2016年) 日本の旗 ロゴタイプ
第67回(2017年) 日本の旗 サトノアラジン
第68回(2018年) 日本の旗 モズアスコット
第69回(2019年) 日本の旗 インディチャンプ
第70回(2020年) 日本の旗 グランアレグリア
第71回(2021年) 日本の旗 ダノンキングリー
第72回(2022年) 日本の旗 ソングライン
第73回(2023年) 日本の旗 ソングライン
第74回(2024年) 香港の旗 ロマンチックウォリアー