エアグルーヴ

エアグルーヴ
1998年4月5日 阪神競馬場
欧字表記 Air Groove
香港表記 氣槽
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1993年4月6日[1]
死没 2013年4月23日(20歳没)
登録日 1995年4月6日
抹消日 1999年1月12日
トニービン[1]
ダイナカール[1]
母の父 ノーザンテースト[1]
生国 日本の旗 日本北海道早来町[1]
生産者 社台ファーム早来[1]
馬主 吉原貞敏
吉原毎文
→(株)ラッキーフィールド
[1]
調教師 伊藤雄二栗東[1]
調教助手 笹田和秀
厩務員 田中一征
競走成績
タイトル JRA賞年度代表馬(1997年)[1]
最優秀5歳以上牝馬(1997年)[1]
生涯成績 19戦9勝[1]
獲得賞金 8億2196万6000円[1]
IC L119 / 1997年[2]
L118 / 1998年[3]
勝ち鞍
GI 優駿牝馬 1996年
GI 天皇賞(秋) 1997年
GII 札幌記念 1997年・1998年
GII 産経大阪杯 1998年
GIII チューリップ賞 1996年
GIII マーメイドS 1997年
テンプレートを表示

エアグルーヴ(欧字名:Air Groove1993年4月6日 - 2013年4月23日)は、日本競走馬繁殖牝馬[1]

1996年優駿牝馬(オークス、GI)を優勝し、1983年の同レースを制した母・ダイナカールとの母娘2代での制覇を成し遂げた。1997年には天皇賞(秋)(GI)を優勝し、同年、牝馬としては1971年トウメイ以来26年ぶりとなる年度代表馬に選出された。牡馬と互角以上に渡り合った戦績から「女帝」と称される[4]。その他の勝ち鞍に、1996年のチューリップ賞(GIII)、1997年の札幌記念(GII)、マーメイドステークス(GIII)、1998年の札幌記念(GII)、産経大阪杯(GII)。

現役引退後には繁殖牝馬となり、2003年・2004年のエリザベス女王杯勝ち馬アドマイヤグルーヴ(父サンデーサイレンス)、2012年のクイーンエリザベス2世カップ勝ち馬のルーラーシップ(父キングカメハメハ)と2頭のGI勝ち馬を輩出した。

生涯

デビューまで

1993年北海道早来町社台ファーム早来に生まれる。父のトニービンは1988年の凱旋門賞優勝馬、母のダイナカールは1983年の優駿牝馬優勝馬で、本馬は第4仔にあたる。生まれた翌日社台ファーム早来から仔馬の誕生を知らされたのちの管理調教師・伊藤雄二は、本馬を一目見て「ものすごいインパクトを受けた」と回想し、一時間以上は仔馬を眺めていたという[5]。また、主戦騎手となる武豊によると、伊藤は場長の吉田勝己に「だったらダービー馬やけどな」と言ったという[6]。伊藤によるとこの日牧場には野平祐二がいたといい、野平に「凄い馬になりますから覚えておいてくださいよ」と言ったら「はあ?という顔をされた」と回想している[5]

3歳の5月に栗東の伊藤雄二厩舎に入厩[7]。伊藤曰く、トニービンの産駒は「最初は凄く見栄えがするが、そこからみんな一度形が崩れる」というものの、エアグルーヴはそのようなことがなかったため、「見るたびに僕をワクワクさせてくれた」と振り返っている[5]。また、伊藤はスタッフに対して「完成期はまだ先、古馬になってからだから、そこまでは目一杯やらないように」とスタッフに厳命した[5]

戦績

3歳(1995年)

1995年札幌競馬場で鞍上に武豊を迎えてデビュー。一番人気に支持されたが、マイネルランサムにクビ差届かず2着に敗れた[8]。ただし、これは伊藤曰く「競馬は苦しくないものだということを教える必要があった」とのことで[5]、2戦目の新馬戦では2着のダイワテキサスに0.8秒差をつけて初勝利を挙げた[8]

続くオープン特別いちょうステークスでも1番人気に支持されたが、最後の直線半ばで進路を塞がれ、武が大きく立ち上がるほどの不利を受けた。しかし、ここから体勢を立て直して差し切り勝ちを収めた[5]。武豊はこのレースでのエアグルーヴの勝負根性に驚き、後に「絶対普通の馬にはできないようなこと」と振り返り[9]、伊藤は「普通はあそこから勝てない。これはただの牝馬じゃない、男馬にも勝てる牝馬だと確信したのは、あの時です」と振り返っている[5]

続く阪神3歳牝馬ステークスでは、武豊が出走予定だった数あるお手馬からイブキパーシヴを選択したため、マイケル・キネーンが騎乗した[5]。レースはマイル戦にもかかわらず前半1000mの通過タイムが61秒1という超スローペースとなったこともあり、角田晃一が騎乗したビワハイジの逃げ切りを許し2着に敗れた[5]。伊藤によるとこのレースはキネーンが周囲からイブキパーシヴの存在を伝えられていたことで同馬をマークしすぎたこと、また自身はビワハイジの存在が怖いと思っていたもののそれを伝えていなかったことが敗因だったとし、「勝てたのに、勝たせてあげられなかった」と述べている[5]

4歳(1996年)

4歳初戦のチューリップ賞では短期免許で騎乗していたオリビエ・ペリエを鞍上に迎え、2着のビワハイジに5馬身差の圧勝[5]。この勝利で伊藤は「桜花賞、オークス、秋華賞、全部勝つぞとなった」というが[10]桜花賞に向けての調整中に熱発が起き、これにより桜花賞を回避した[10]。伊藤曰く熱は上がったといっても2、3分程度だったため熱発が起きた夜には回復したが、先に情報が出回ってしまったため「無理をして出走してもいいことは一つもありません」ということで回避を決めたという[10]。また、武によると当時の栗東トレーニングセンターでは風邪が流行っていたといい、武を鞍上に皐月賞への出走を予定していたダンスインザダークも熱発したため皐月賞を回避した[11]

熱発休養明けで臨んだ優駿牝馬(オークス)では1番人気に支持された[8]。レースは最後の直線で早めに抜け出すと、桜花賞馬ファイトガリバーらの追い込みを封じてGI初勝利を挙げた。この勝利で史上2例目、42年ぶりのオークス母娘制覇を達成した[10]

その後は休養に入り、ステップレースには出走せずに牝馬クラシック最終戦の秋華賞に出走した。しかし、伊藤が「人間に、ここは負けられないという気持ちが強すぎた」というほど仕上げすぎたことで体調が万全ではなく、さらにパドックでのフラッシュ撮影で過敏に反応してイレ込み、返し馬でもパニック状態は収まらずに出走を迎えることとなった[12]。レースでは好位でレースを進めたものの手ごたえが悪く、武が4コーナー手前からムチを入れなくてはならなくなるほどだった[13]。結局ファビラスラフインの10着と惨敗し、レース後には右前脚の骨折が判明し長期離脱となった[13][10]。秋華賞後に北海道の牧場で手術が施され、エアグルーヴは年内に栗東へ戻った[12]

5歳(1997年)

古馬となっての初戦には6月のマーメイドステークスが選ばれ、1番人気に支持され勝利を収めた[12]。続く札幌記念は伊藤が同レースに出走予定だったジェニュインを相手に絞り、「勝っても負けてもジェニュインと何馬身差の競馬ができるかで、天皇賞でも通用するのか測れる」という思惑の元出走となった[12]。札幌記念はこの年からGIIに格上げとなったことと2頭の対決が注目を集めたことで当日の札幌競馬場には5万人近くの観衆が集まり、レースでは中団から抜け出すとジェニュイン、エリモシックの追撃を振り切って勝利した[12]。目標と定めていたジェニュインは4着であり、伊藤は「まだ目一杯仕上げていない状態でこれなら、本番(天皇賞)も勝てる」と確信を持ったという[12]

迎えた天皇賞(秋)では、エアグルーヴは伊藤が「この時、初めてピークに持っていきました」と振り返るほど良好な状態で出走した[12]。当日は前年の優勝馬バブルガムフェローに次ぐ2番人気に支持される[12]。レースでは最後の直線で3番手から抜け出そうとしたバブルガムフェローにエアグルーヴが外から襲い掛かり、残り200m過ぎからは2頭のマッチレース状態となったが、エアグルーヴがクビ差前に出て1着でゴールし、1980年のプリテイキャスト以来17年ぶり、また秋の天皇賞が2000メートルのレースになってからは史上初となる牝馬の優勝となった[12]。なお、3着のジェニュインはバブルガムフェローから5馬身後方だった[12]

続くジャパンカップでは2番人気に支持されたが、最後の直線で抜け出そうとしたところを内から追い込んだピルサドスキーにクビ差かわされ2着に敗れた[12]。年内最終戦の有馬記念では武豊がマーベラスサンデーに騎乗したため、オリビエ・ペリエに乗り替わり、最後の直線で抜群の手応えで早めに先頭に立ったが、最後にマーベラスサンデーと勝ち馬のシルクジャスティスにわずかに交わされて3着に敗れた[12]

1997年度の年度代表馬選定において、秋の中長距離GIシリーズを牡馬に交じって走り、全てで馬券圏内に入着した走りが評価されて同年度の年度代表馬に選定された[12]。牝馬の年度代表馬受賞は1971年のトウメイ以来26年ぶりとなった[12]

6歳(1998年)

当初の予定では社台ファーム早来との約束により97年限りで現役を引退する予定だったが、吉原が怪我で走れなかった期間もあったためもう少し走らせたいという希望、伊藤が無事に牧場に返す自信があるということで現役を1年延長することとなった[14]。初戦となった産経大阪杯では単勝1.2倍と圧倒的な支持を集め、1歳年下のメジロドーベル以下に勝利[15]。続く鳴尾記念では道悪が堪えて2着に敗れた[14]。牝馬として史上初のファン投票1位となった宝塚記念では調整遅れもあり、サイレンススズカの3着に敗れた[8]。その後、札幌記念を斤量58キログラムを背負いながらも3馬身差で勝利[8]グレード制導入以後初となる連覇を達成した。

秋シーズンは調整の遅れやサイレンススズカと鞍上・武豊騎手の兼ね合い、サイレンススズカとレースをするリスク、複数GIタイトルの獲得を目指すという方針等が考慮され、天皇賞(秋)へは向かわずエリザベス女王杯からジャパンカップというローテーションが組まれた。しかし、エリザベス女王杯の1週前に武豊が京都競馬場新馬戦で後のダービーアドマイヤベガに騎乗して1位入線したものの、進路妨害で4着に降着で実効6日間(3週間)の騎乗停止となってしまい[16]、エリザベス女王杯とジャパンカップにおける鞍上が急遽横山典弘への乗り替わりになった[8]

エリザベス女王杯では当日はオッズ1.4倍の1番人気に支持された。陣営は「ジャパンカップへのステップ」を公言していたが、レースでは最後の直線で上がり3ハロン(最後の600メートル)は33秒5という当時としては破格のタイムの末脚を繰り出して抜け出したメジロドーベルをかわせず、またランフォザドリームに遅れての3着に敗れた[17]。メジロドーベルに4度目の対戦で初勝利を許したことに加え、2年1カ月ぶりに牝馬に先着を許すレースとなった[18]。その後中1週で臨んだジャパンカップではスペシャルウィークに次ぐ2番人気で出走したが、最後の直線で先に抜け出したエルコンドルパサーに2馬身半差遅れての2着に敗れた[19]。引退レースとなった有馬記念では武が鞍上に戻り、この年の皐月賞菊花賞を制したセイウンスカイに次ぐ2番人気に支持されたが[20]、レース中に落鉄したことが影響しグラスワンダーの5着に敗れた[8]

引退後

1999年に故郷のノーザンファームで繁殖牝馬となった。初年度は当時不動のリーディングサイアーであったサンデーサイレンスが種付けされ、翌年に初仔のアドマイヤグルーヴを出産した[8]。アドマイヤグルーヴは同年のセレクトセールに上場された際に7000万円からセリが始まり[21]、最終的に近藤利一が2億3000万円で落札した[22]。デビュー後は2003年のエリザベス女王杯を優勝して親仔3代でのGI制覇を達成し、翌2004年も連覇を達成している[8]。その後2007年にキングカメハメハとの間に生まれた2012年のクイーンエリザベス2世カップ優勝馬ルーラーシップを出産し、他にもステイヤーズステークス勝ち馬フォゲッタブル、マーメイドステークス勝ち馬グルヴェイグを輩出した[8]

2004年5月にはJRAゴールデンジュビリーキャンペーンの「名馬メモリアル競走」として「エアグルーヴメモリアル」が同年の優駿牝馬(オークス)施行日の東京競馬場第9競走に施行された(優勝馬:メジロマントル、鞍上:吉田豊)[23]2010年10月にはJRAのインターネットにて、「東京ゴールデンプレミアム」のメモリアルホース投票において当馬が最多得票を獲得し、同年の天皇賞(秋)施行日の東京競馬場第12競走に「エアグルーヴメモリアル」の副名称が付与され施行された(優勝馬:インオラリオ、鞍上:クリストフ・スミヨン[24][25]

2013年4月23日、繋養先であった北海道勇払郡早来町のノーザンファーム早来牧場にて11番仔であるエアグルーヴの2013(競走馬名:ショパン)を出産した後、内出血により死亡[26]。20歳(数え年だと21歳)であった。

自身が亡くなる1年前に繁殖牝馬となっていたアドマイヤグルーヴも逝去した[21]。そのアドマイヤグルーヴ最後の産駒となったドゥラメンテ(父キングカメハメハ)が2015年の皐月賞と東京優駿(ダービー)を制しクラシック二冠を達成、ダイナカールから親子4代でのGI制覇を果たし[27]、2021年にはドゥラメンテ産駒のタイトルホルダーが菊花賞を制し5代続けてのG1制覇も果たしている。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comの情報に基づく[28]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)

オッズ

(人気)

着順 タイム

(上り3F)

着差 騎手 斤量

[kg]

1着馬(2着馬) 馬体重

[kg]

1995. 07. 8 札幌 3歳新馬 芝1200m(良) 9 4 4 01.6(1人) 02着 1:12.1(36.6) -0.0 武豊 53 マイネルランサム 460
07. 30 札幌 3歳新馬 芝1200m(稍) 7 3 3 01.1(1人) 01着 1:12.0(36.4) -0.8 武豊 53 ダイワテキサス 458
10. 29 東京 いちょうS OP 芝1600m(良) 11 1 1 02.2(1人) 01着 1:35.8(36.0) -0.2 武豊 53 マウンテンストーン 458
12. 3 阪神 阪神3歳牝馬S GI 芝1600m(良) 11 7 9 06.0(3人) 02着 1:35.4(34.1) -0.1 M.キネーン 53 ビワハイジ 456
1996. 03. 2 阪神 チューリップ賞 GIII 芝1600m(稍) 14 4 5 02.7(2人) 01着 1:34.2(35.0) -0.8 O.ペリエ 54 (ビワハイジ) 452
05. 26 東京 優駿牝馬 GI 芝2400m(良) 18 7 15 02.5(1人) 01着 2:29.1(34.8) -0.2 武豊 55 ファイトガリバー 460
10. 20 京都 秋華賞 GI 芝2000m(良) 18 8 17 01.7(1人) 10着 1:59.8(37.3) -1.7 武豊 55 ファビラスラフイン 470
1997. 06. 22 阪神 マーメイドS GIII 芝2000m(稍) 13 8 13 01.9(1人) 01着 2:02.6(36.5) -0.1 武豊 56 (シングライクトーク) 476
08. 17 札幌 札幌記念 GII 芝2000m(良) 13 5 7 01.8(1人) 01着 2:00.2(35.5) -0.4 武豊 55 エリモシック 470
10. 26 東京 天皇賞(秋) GI 芝2000m(良) 16 6 12 04.0(2人) 01着 1:59.0(34.7) -0.0 武豊 56 バブルガムフェロー 478
11. 23 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 14 6 9 04.0(2人) 02着 2:25.8(34.8) -0.0 武豊 55 ピルサドスキー 472
12. 21 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 6 12 03.8(2人) 03着 2:34.9(37.4) -0.1 O.ペリエ 55 シルクジャスティス 470
1998. 04. 5 阪神 産経大阪杯 GII 芝2000m(良) 9 2 2 01.2(1人) 01着 2:01.3(34.2) -0.1 武豊 57 メジロドーベル 470
06. 21 阪神 鳴尾記念 GII 芝2000m(不) 14 6 9 01.3(1人) 02着 2:04.1(37.1) -0.5 武豊 57 サンライズフラッグ 470
07. 12 阪神 宝塚記念 GI 芝2200m(良) 13 4 5 04.7(3人) 03着 2:12.1(35.1) -0.2 武豊 56 サイレンススズカ 476
08. 23 札幌 札幌記念 GII 芝2000m(良) 12 4 4 01.3(1人) 01着 1:59.5(34.2) -0.5 武豊 58 (サイレントハンター) 474
11. 15 京都 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(良) 14 3 3 01.4(1人) 03着 2:13.1(33.8) -0.3 横山典弘 56 メジロドーベル 478
11. 29 東京 ジャパンC GI 芝2400m(良) 15 1 1 04.6(2人) 02着 2:26.3(35.1) -0.4 横山典弘 55 エルコンドルパサー 472
12. 27 中山 有馬記念 GI 芝2500m(良) 16 2 3 03.8(2人) 05着 2:32.9(36.0) -0.8 武豊 54 グラスワンダー 468

繁殖成績

生年 馬名 毛色 厩舎 馬主 戦績・備考 出典
1 2000年 アドマイヤグルーヴ 鹿毛 サンデーサイレンス 栗東・橋田満 近藤利一 8勝(抹消・繁殖)
エリザベス女王杯(GI 2003年、2004年)、ローズS(GII 2003年)、阪神牝馬S(GII 2005年)、マーメイドS(GIII 2004年)[§ 1]
[8]
2 2001年 イントゥザグルーヴ 鹿毛 栗東・伊藤雄二
→栗東・梅田智之
(有)サンデーレーシング 4勝(抹消・繁殖)[§ 2] [8]
3 2002年 サムライハート 鹿毛 栗東・伊藤雄二
→栗東・池江泰寿
3勝(抹消・種牡馬) [8]
4 2003年 ソニックグルーヴ 鹿毛 フレンチデピュティ 不出走(抹消・繁殖)[§ 3] [8]
5 2004年 ザサンデーフサイチ 黒鹿毛 ダンスインザダーク 栗東・池江泰寿
→栗東・松田国英
関口房朗
林進
3勝(抹消・種牡馬)[§ 4] [8]
6 2005年 ポルトフィーノ 鹿毛 クロフネ 栗東・角居勝彦 (有)サンデーレーシング 3勝(抹消・繁殖) [8]
7 2006年 フォゲッタブル 鹿毛 ダンスインザダーク 栗東・池江泰郎
→栗東・池江泰寿
金子真人ホールディングス(株) 4勝(抹消)
ステイヤーズS(GII 2009年)、ダイヤモンドS(GIII 2010年)
[8]
8 2007年 ルーラーシップ 鹿毛 キングカメハメハ 栗東・角居勝彦 (有)サンデーレーシング 8勝(抹消・種牡馬)
鳴尾記念(GIII 2010年)、プリンシパルS(オープン 2010年)、日経新春杯(GII 2011年)、金鯱賞(GII 2011年)、アメリカジョッキークラブカップ(GII 2012年)、クイーンエリザベス2世カップ(GI 2012年)
[8]
9 2008年 グルヴェイグ 黒鹿毛 ディープインパクト 5勝(抹消・繁殖)
マーメイドステークス(GIII 2012年)[§ 5]
[8]
2009年 産駒なし [29]
10 2010年 ラストグルーヴ[8] 鹿毛 ディープインパクト 栗東・藤原英昭 山本英俊 1勝(抹消・繁殖)[§ 6] [8]
2011年 産駒なし ディープインパクト [29]
2012年 産駒なし ハービンジャー [29]
11 2013年 ショパン 鹿毛 キングカメハメハ 栗東・角居勝彦 窪田康志 3勝(抹消・乗馬) [8]

繁殖成績に関する注釈

  1. ^
  2. ^
    • 2008年4月10日に初仔のキングカメハメハ産駒の栗毛牝馬(グルーヴィクイーン)を出産。
    • 2009年4月17日に2番仔のキングカメハメハ産駒の鹿毛牡馬(グルトップ)を出産。
    • 2010年4月8日に3番仔のキングカメハメハ産駒の黒鹿毛牝馬(レネットグルーヴ)を出産。
    • 孫(レネットグルーヴ産駒)にローシャムパーク
  3. ^
  4. ^
  5. ^
  6. ^
    • セレクトセールでグローブエクワインマネージメントが3億6000万円で落札
    • 産駒にレッドモンレーヴ

血統表

エアグルーヴ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ゼダーン系
[§ 2]

*トニービン
Tony Bin
1983 鹿毛
父の父
*カンパラ
Kampala
1976 黒鹿毛
Kalamoun *ゼダーン
Khairunissa
State Pension *オンリーフォアライフ
Lorelei
父の母
Severn Bridge
1965 栗毛
Hornbeam Hyperion
Thicket
Priddy Fair Preciptic
Campanette

ダイナカール
1980 鹿毛
*ノーザンテースト
Northern Taste
1971 栗毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Lady Victoria Victoria Park
Lady Angela
母の母
シャダイフェザー
1973 鹿毛
*ガーサント
Guersant
Bubbles
Montagnana
*パロクサイド
Peroxide
Never Say Die
Feather Ball
母系(F-No.) パロクサイド系(FN:8-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Hyperion 4×5、Lady Angela 4×5(母内)、Nasrullah 5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [30]
  2. ^ [31]
  3. ^ [30]
  4. ^ [30]


脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “エアグルーヴ”. JBIS-Search. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年10月27日閲覧。
  2. ^ 優駿』、日本中央競馬会、1998年2月、121頁。 
  3. ^ 優駿』、日本中央競馬会、1999年2月、33頁。 
  4. ^ “日刊競馬で振り返るメモリアルホース”. www.nikkankeiba.co.jp. 2020年8月17日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k 『優駿』2013年6月号、p.71
  6. ^ 武(2003)p.79
  7. ^ 武(2003)p.80
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 『優駿』2013年6月号、p.75
  9. ^ 武(2003)pp.80-81
  10. ^ a b c d e 『優駿』2013年6月号、p.72
  11. ^ 武(2003)p.81
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n 『優駿』2013年6月号、p.73
  13. ^ a b 武(2003)p.84
  14. ^ a b 『優駿』2013年6月号、p.74
  15. ^ 『優駿』2001年10月号、pp.62-63
  16. ^ 『優駿』2012年6月号、p.74
  17. ^ 『優駿』1999年1月号、p.60
  18. ^ 『優駿』1998年12月号、p.36
  19. ^ 『優駿』1999年1月号、pp.12-19
  20. ^ 『優駿』1999年2月号、pp.8-13
  21. ^ a b “追悼~アドマイヤグルーヴ”. 競走馬のふるさと案内所. (2012年10月19日). https://uma-furusato.com/news/detail/_id_69654 2021年1月23日閲覧。 
  22. ^ サラブレ編集部(編)『サンデーサイレンスの時代』エンターブレイン、2015年、55頁。ISBN 404730770X。 
  23. ^ “エアグルーヴM|2004年05月23日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2020年8月17日閲覧。
  24. ^ “「東京ゴールデンプレミアム」は“エアグルーヴ”メモリアルに | 競馬実況web | ラジオNIKKEI”. www.radionikkei.jp. 2020年8月17日閲覧。
  25. ^ “東京ゴールデンP|2010年10月31日 | 競馬データベース - netkeiba.com”. db.netkeiba.com. 2020年8月17日閲覧。
  26. ^ 97年秋の天皇賞馬・エアグルーヴが死ぬ 産経新聞 2013年4月24日閲覧
  27. ^ “【BLOOD】曽祖母から4代GI制覇ドゥラメンテ”. 予想王TV@SANSPO.COM. (2015年5月27日). https://race.sanspo.com/keiba/news/20150527/etc15052715140006-n1.html 2021年1月23日閲覧。 
  28. ^ “エアグルーヴの競走成績 | 競走馬データ”. netkeiba.com. 2020年8月17日閲覧。
  29. ^ a b c “繁殖牝馬情報:牝系情報|エアグルーヴ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2020年8月17日閲覧。
  30. ^ a b c “血統情報:5代血統表|エアグルーヴ|JBISサーチ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年5月14日閲覧。
  31. ^ “エアグルーヴの血統表|競走馬データ - netkeiba.com”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2021年1月23日閲覧。

参考文献

  • 武豊『ターフの女王 - 最強牝馬コレクション』(朝日新聞社、2003年)ISBN 978-4022578723
  • 『優駿』2013年6月号(日本中央競馬会
    • 軍土門隼夫「[追悼企画]エアグルーヴよ安らかに…伊藤雄二元調教師とともに 忘れ得ぬ名牝の一生を振り返る」

関連項目

産駒の4頭以上がグレード制重賞を制した日本の繁殖牝馬

外部リンク

 
表彰・GI勝ち鞍
啓衆社賞
優駿賞
JRA賞
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
2020年代
(旧)最優秀5歳以上牝馬
1950年代
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
  • 00 ファレノプシス
最優秀4歳以上牝馬
2000年代
2010年代
2020年代
  • 1 2001年より馬齢表記法が数え年から満年齢に移行
    *2 1954-1971年は「啓衆社賞」、1972-1986年は「優駿賞」として実施
優駿牝馬勝ち馬
1930年代

第1回 アステリモア / 第2回 ホシホマレ

1940年代

第3回 ルーネラ / 第4回 テツバンザイ / 第5回 ロツクステーツ / 第6回 クリフジ / 第7回 ミツマサ / 第8回 トキツカゼ / 第9回 ヤシマヒメ / 第10回 キングナイト

1950年代

第11回 コマミノル / 第12回 キヨフジ / 第13回 スウヰイスー / 第14回 ジツホマレ / 第15回 ヤマイチ / 第16回 ヒロイチ / 第17回 フエアマンナ / 第18回 ミスオンワード / 第19回 ミスマルサ / 第20回 オーカン

1960年代

第21回 スターロツチ / 第22回 チトセホープ / 第23回 オーハヤブサ / 第24回 アイテイオー / 第25回 カネケヤキ / 第26回 ベロナ / 第27回 ヒロヨシ / 第28回 ヤマピット / 第29回 ルピナス / 第30回 シャダイターキン

1970年代

第31回 ジュピック / 第32回 カネヒムロ / 第33回 タケフブキ / 第34回 ナスノチグサ / 第35回 トウコウエルザ / 第36回 テスコガビー / 第37回 テイタニヤ / 第38回 リニアクイン / 第39回 ファイブホープ / 第40回 アグネスレディー

1980年代
1990年代

第51回 エイシンサニー / 第52回 イソノルーブル / 第53回 アドラーブル / 第54回 ベガ / 第55回 チョウカイキャロル / 第56回 ダンスパートナー / 第57回 エアグルーヴ / 第58回 メジロドーベル / 第59回 エリモエクセル / 第60回 ウメノファイバー

2000年代

第61回 シルクプリマドンナ / 第62回 レディパステル / 第63回 スマイルトゥモロー / 第64回 スティルインラブ / 第65回 ダイワエルシエーロ / 第66回 シーザリオ / 第67回 カワカミプリンセス / 第68回 ローブデコルテ / 第69回 トールポピー / 第70回 ブエナビスタ

2010年代

第71回 アパパネ・サンテミリオン(同着) / 第72回 エリンコート / 第73回 ジェンティルドンナ / 第74回 メイショウマンボ / 第75回 ヌーヴォレコルト / 第76回 ミッキークイーン / 第77回 シンハライト / 第78回 ソウルスターリング / 第79回 アーモンドアイ / 第80回 ラヴズオンリーユー

2020年代
   

国際競走指定前:
001回(1937年) ハツピーマイト
003回(1938年) ヒサトモ
005回(1939年) テツモン
007回(1940年) ロツキーモアー
009回(1941年) エステイツ
011回(1942年) ニパトア
013回(1943年) クリヒカリ
016回(1947年) トヨウメ
018回(1948年) カツフジ
020回(1949年) ニユーフオード
022回(1950年) ヤシマドオター
024回(1951年) ハタカゼ
026回(1952年) トラツクオー
028回(1953年) クインナルビー
030回(1954年) オパールオーキツト
032回(1955年) ダイナナホウシユウ
034回(1956年) ミツドフアーム
036回(1957年) ハクチカラ
038回(1958年) セルローズ
040回(1959年) ガーネツト
042回(1960年) オーテモン
044回(1961年) タカマガハラ
046回(1962年) クリヒデ
048回(1963年) リユウフオーレル
050回(1964年) ヤマトキヨウダイ
052回(1965年) シンザン
054回(1966年) コレヒデ
056回(1967年) カブトシロー

058回(1968年) ニットエイト
060回(1969年) メジロタイヨウ
062回(1970年) メジロアサマ
064回(1971年) トウメイ
066回(1972年) ヤマニンウエーブ
068回(1973年) タニノチカラ
070回(1974年) カミノテシオ
072回(1975年) フジノパーシア
074回(1976年) アイフル
076回(1977年) ホクトボーイ
078回(1978年) テンメイ
080回(1979年) スリージャイアンツ
082回(1980年) プリテイキャスト
084回(1981年) ホウヨウボーイ
086回(1982年) メジロティターン
088回(1983年) キョウエイプロミス
090回(1984年) ミスターシービー
092回(1985年) ギャロップダイナ
094回(1986年) サクラユタカオー
096回(1987年) ニッポーテイオー
098回(1988年) タマモクロス
第100回(1989年) スーパークリーク
第102回(1990年) ヤエノムテキ
第104回(1991年) プレクラスニー
第106回(1992年) レッツゴーターキン
第108回(1993年) ヤマニンゼファー
第110回(1994年) ネーハイシーザー
第112回(1995年) サクラチトセオー
第114回(1996年) バブルガムフェロー

第116回(1997年) エアグルーヴ
第118回(1998年) オフサイドトラップ
第120回(1999年) スペシャルウィーク
第122回(2000年) テイエムオペラオー
第124回(2001年) アグネスデジタル
第126回(2002年) シンボリクリスエス
第128回(2003年) シンボリクリスエス
第130回(2004年) ゼンノロブロイ

国際競走指定後:
第132回(2005年) 日本の旗 ヘヴンリーロマンス
第134回(2006年) 日本の旗 ダイワメジャー
第136回(2007年) 日本の旗 メイショウサムソン
第138回(2008年) 日本の旗 ウオッカ
第140回(2009年) 日本の旗 カンパニー
第142回(2010年) 日本の旗 ブエナビスタ
第144回(2011年) 日本の旗 トーセンジョーダン
第146回(2012年) 日本の旗 エイシンフラッシュ
第148回(2013年) 日本の旗 ジャスタウェイ
第150回(2014年) 日本の旗 スピルバーグ
第152回(2015年) 日本の旗 ラブリーデイ
第154回(2016年) 日本の旗 モーリス
第156回(2017年) 日本の旗 キタサンブラック
第158回(2018年) 日本の旗 レイデオロ
第160回(2019年) 日本の旗 アーモンドアイ
第162回(2020年) 日本の旗 アーモンドアイ
第164回(2021年) 日本の旗 エフフォーリア
第166回(2022年) 日本の旗 イクイノックス
第168回(2023年) 日本の旗 イクイノックス